名前について
このページでは「胡蝶」の意味を掘り下げてみましょう。
胡蝶とは蝶の別名でもある半面、蝶をモチーフにした舞楽としても知られています。
胡蝶楽、胡蝶の舞との名もつけられており、平安時代前期の廷臣である山城守藤原忠房(ふじわら の ただふさ)が作り、そこに宇多天皇の第8皇子・式部敦実親王(あつみしんのう)が舞振りをつけたと語り継がれているが、真相は定かではありません。
なにせ今からさかのぼること906年、何千年もの前から受け継がれている訳ですから、謎が残る舞楽なのです。
場所によって異なりますが、子供が舞う舞楽とされており、春に気持ちよく花から花へと飛び遊ぶ胡蝶の姿を、優雅に表現した舞楽です。
蝶に扮した4人が舞う姿は可憐で、以前に京都の鞍馬で実物を見た際、目を奪われたことを今でも覚えています。
舞いが素晴らしいのはもちろんですが、胡粉を散りばめた和紙に、赤や緑青で蝶の羽を描いた翼を背負ったあの美しい衣装も好きです。
蝶をモチーフとした色鮮やかな衣装を身にまとい、化粧は白塗りの厚化粧。
まるで、歴史からタイムスリップしてきたような風貌です。
やはり名前の由来にもなっている通り、この舞楽「胡蝶」と、花の「胡蝶蘭」、二者共に共通するキーワードは優美さではないでしょうか?
その上豪快でもあり、可憐な一面もあり、いつの時代も様々な表情で私達を楽しませ癒してくれます。
そしてこれは余談ですが中国では「胡蝶の夢」と呼ばれる中国の戦国時代の思想家が実在しており、『物の変化とは表面に現れた現象面での変化に過ぎないず、本質においては何ら変わりのない』と述べているのも有名です。
